髭剃りの捨て方は?自治体のルールと安全な処分方法を解説

#ボディ(体毛)
髭剃りの捨て方は?自治体のルールと安全な処分方法を解説

髭剃り(カミソリ)は毎日の身だしなみに欠かせない道具ですが、古くなったものはどのように捨てればよいのでしょうか。刃がついているため、むき出しのまま捨てていいのか、分別ルールはどうなっているかといったことで悩む方も多いでしょう。
この記事では、カミソリを捨てる際の自治体ルール、使い捨てや替刃などタイプ別の処分方法について解説します。

髭剃りの捨て方のルールを確認しよう

髭剃り(カミソリ)を捨てるときは、家庭ごみとして自治体に回収してもらうのが基本です。
しかし、家庭ごみと一口に言っても、分別や回収ルールは自治体によって異なります。誤った方法で捨てると回収してもらえなかったり、場合によっては処罰の対象になったりすることもあるため注意が必要です。さらに、刃が付いているため、回収の際に作業員にケガをさせてしまうかもしれません。
ここでは、ケガを防ぐための基本ルールと、自治体ごとのルールを確認します。

ケガ防止のための基本的なルール

カミソリの刃をむき出しにしたままごみ回収に出すと、回収作業員がケガをするおそれがあります。そのため、捨てる前に刃の部分を必ず保護しましょう。
保護の方法は、新聞紙や厚紙で刃を何重にも包み、ガムテープで固定するのが一般的です。替刃タイプの場合は、購入時に入っていた専用ケースを再利用しても問題ありません。また、ごみ回収に出すまでの保管中に子供やペットがふれてしまわないよう、保管場所にも十分に注意することが大切です。

自治体ごとのルール

多くの自治体では、カミソリを「不燃ごみ」として扱っていますが、中には「金属ごみ」や「小型家電」に分類されるケースもあります。
分別区分や出し方は地域によって異なるため、必ずお住まいの自治体が発行するごみ分別ガイドや公式ウェブサイトで最新のルールを確認してください。自治体によっては「キケン」「危険」と明記することを推奨しており、記載がない場合は回収されない可能性もあります。

■主要自治体別 カミソリの捨て方一覧

自治体 分別・廃棄区分 注意点
札幌市 燃やせないごみ(不燃ごみ) 厚紙などに包み「キケン」と明記。有料指定袋を使用
仙台市 家庭ごみ 厚手の紙などに包み、指定袋に「危険」と表示
千葉市 不燃ごみ -
さいたま市 不燃ごみ 刃は紙などに包む
品川区 陶器・ガラス・金属ごみ 刃の部分を保護する
横浜市 持ち手がプラスチック製:燃やすごみ 刃の部分はカバーなどを付け、刃が出ないようにする。金属のみの替刃だけを出す場合は小さな金属類へ
カミソリの刃:小さな金属類 新聞紙などに包み品名を表示する
カミソリの刃(カートリッジ式):燃やすごみ ケースに入れるか、紙で包むなどして出す
川崎市 小物金属 刃を厚紙で包み「カッターキケン」などと表示する
名古屋市 金属製:不燃ごみ 丈夫な紙などに包み、「キケン」と表示
プラスチック製:可燃ごみ
大阪市 普通ごみ 厚紙などに包んで、袋に「キケン」と表示
京都市 拠点回収 危険がないように厚紙などに包んで持ち込む
福岡市 本体がプラスチック製:燃えるごみ 刃はついたままで出せる
本体が金属製:燃えないごみ -

※各自治体ウェブサイトの情報より作成(2025年8月時点)

髭剃りのタイプ別・正しい捨て方と分別方法

カミソリにはさまざまな種類があり、素材や形状によって捨て方が異なります。ここではタイプ別に、正しい捨て方と分別方法を確認しましょう。

使い捨て(ディスポーザル)タイプの髭剃り

使い捨てタイプのカミソリは刃が取り外せないため、多くの自治体で「燃やせないごみ(不燃ごみ)」に分類されます。ただし一部の自治体では、プラスチック部分が多い場合に「燃えるごみ」として扱うこともあります。捨てる際は刃を新聞紙や厚紙で包み、ガムテープで固定することが大切です。

替刃式の髭剃り

替刃式のカミソリは、替刃とハンドル部分を分けて処分する必要があります。
替刃は多くの自治体で「金属ごみ」や「危険ごみ」に分類されており、刃を厚紙などで包むか、ケースに入れるなどして廃棄します。専用ケースに戻して捨てれば、飛び出す心配もなく安全です。
持ち手部分がプラスチック製の場合「燃えるごみ」として扱う自治体もありますので、自治体の指示に従って分別してください。

金属製の髭剃り・プラスチック製の髭剃り

カミソリ本体の素材によっても処分方法は変わります。本体が金属製のカミソリは「不燃ごみ」や「金属ごみ」として扱われるのが一般的です。一方、本体がプラスチック製のカミソリは「燃えるごみ」として扱われる場合もあります。
見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、必ず自治体の分別ガイドや公式ウェブサイトを確認しましょう。素材ごとに分けて処分することで、回収がスムーズに進み、リサイクルにもつながります。

髭剃りを安全に処分するための包み方・まとめ方

カミソリを安全に処分するためには、刃の部分をしっかり覆い、露出しないように工夫することが大切です。ここでは家庭でできる安全な包み方や、複数まとめて処分する方法について解説します。

新聞紙・厚紙で刃を包む

カミソリを安全に処分するための最も基本的な方法は、刃を新聞紙や厚紙で何重にも包み、ガムテープでしっかり固定することです。これにより、刃が包みを突き破って露出するリスクを大幅に減らせます。使い終わった牛乳パックや厚紙を再利用すれば頑丈に包むことができる上、廃材の有効活用にもつながります。
包み終わったら、太字の油性ペンなどで目立つように「危険」と明記しましょう。

専用のケースを使う

替刃タイプのカミソリを使用している場合は、購入時に付属していたプラスチックケースに入れて廃棄するのが安全です。ケースの蓋を閉めた上でガムテープを巻き、さらに「危険」などと明記するといいでしょう。これにより刃が飛び出すリスクを軽減し、回収作業員にも注意を促せます。

まとめて捨てる

カミソリを複数まとめて処分する場合は、小さな段ボール箱や厚紙のケースに入れ、しっかり封をしてから「危険」と明記しましょう。この方法で、1つずつ包む手間を省けるだけでなく、安全性も確保できます。
もし大量に捨てたい場合は、一般ごみで出す前に自治体へ相談するのが確実です。

正しい方法で髭剃りを安全に捨てよう

カミソリを捨てる際には、刃の部分をしっかり包んでケガを防ぎ、自治体ごとの分別ルールに従うことが欠かせません。使い捨てタイプや替刃式、プラスチック製・金属製など、カミソリの種類によって処分方法は異なるため、必ず確認して安全な方法で廃棄しましょう。正しい方法で処分すれば、自分自身や家族、回収作業員のケガを防げるだけでなく、環境への配慮にもつながります。